極める。専門家の共通点は『単一焦点』

2017/03/10

芸術 感性 概念

極める。専門家の共通点は『単一焦点』


自己分析と言うのは意外と難しいものです。

先日、元教師の方とお話しをする機会があり、その会話の中で私は自分を客観視する事が出来ました。
その方曰く…

『大学教授や研究者は自分の専門以外には全く興味を示さない。
基本、他の事はどうでも良いんです。
興味ないし、関心がない。
でも、自分の専門の事となると、
とことん追求するから半端じゃない知識が蓄えられる。
まっ、だから専門家になれる訳なんですけどね。
教授もそうだけど、専門家と呼ばれる人間は変わり者が多いですよ〜』

変わり者…

まるで自分の事を言われている気がしてなりませんでした(笑)

そうなのです。
本当にその通りなのです。

軸がブレない


ピンポイントで興味を示し追求していくので、興味の対象とならないものはどうでも良いのです。

その対象(興味のないもの)がどうであっても 、自分には大した問題とならないのです。

私とフラとの関わりで例えると、私の興味の対象はフラの技術向上 の提唱。
その為には身体の土台作りの重要性を説く。

要らないものはフラの世界独特な囲い込みや柵。
そして形式的で実質が全く伴っていない精神論等。
これらに労力や気力を奪われる事は望まないし興味もない。

『ダンスとしてのフラの技術向上』
私の焦点はコレのみ。

私は単細胞であるが故、自分のメソッドが確立でき、マネアを極められたのかもしれません。

私は興味のない事には見事なくらい全く興味を示さない。
だから 呆れるほど知らない事がとても多い(笑)
従って、私から見れば博学多才な人は尊敬の的です。
物知りな人は視野が広く色々な事を感じているのでしょうね。
私にはない能力ですので敬服致します。

ブレているけど、ブレない自分


下の2枚の写真をよ〜く見比べて下さい。
(技術は雲泥の差ですので比較するポイントはそこではありません)

極める。専門家の共通点は『単一焦点』

極める。専門家の共通点は『単一焦点』


2枚の写真、似てるけど『本質』がまるで違います

【上の写真】
撮影者は私。

とにかく私は、
『サギが魚を咥え、飲み込むところを撮る!』
事にしか興味がない。

要するに、『単一焦点』。
ですから、周りの様子は一切 目に入っていません。

その結果、
サギが「飲み込む所」がど真ん中。
尻尾がちょん切れている。
ピントも合っていない。
しかし、
その事はあまり気にしてない。←ココがポイント


【下の写真】
(撮影:黒木)

おそらく無意識に構図や色々な情報を見極め、計算されて撮影されたのでしょうね。
言うまでもありませんがピントは確実に合ってる。
葦や水紋とのバランスも流石です。

『サギに焦点を当てながらも 全体像も捉え焦点が合っている』

この違い…面白いですネ。
視覚による捉え方と言うか、
脳の捉え方と言うべきか、
性格がこう言う所にも出るのですね。

QooQ